カルビーCEO「2頭体制にやりづらさもあった」 第1回 プロ経営者の電撃退任で迎えた転機

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
伊藤秀二(いとう・しゅうじ)/1957年生まれ。法政大学経営学部卒業。1979年カルビー入社。じゃがりこカンパニーCOOなどを経て、2009年に社長兼COOに就任。2018年6月から社長兼CEO(撮影:梅谷秀司)

特集「カリスマなきカルビーの未来」の他の記事を読む

今年6月、カルビーで会長兼CEOとして9年間辣腕をふるってきた松本晃氏が退任した。同社の業績を躍進させた“カリスマ経営者”の退任発表時には株式市場も反応し、株価は一時10%近く下落。去就に注目が集まる中、RIZAPグループのCOO就任が話題になったのは記憶に新しい。

2009年に創業家に請われ経営に参画した松本氏は、就任以来徹底したコストカットを断行。その分を原資に製品の値下げを行った。スナック市場でのシェアを上げ、工場の稼働率が大幅に向上した。一連の改革によって、就任前に2%程度だった営業利益率はここ数年で10%を超えるようになった。

カルビーは「ポテトチップス」「かっぱえびせん」「じゃがりこ」など多数のロングセラー商品を持つ。スナック市場でのシェアは5割、ポテトチップスに限れば7割にまで達するスナック市場の“ガリバー”だ。

これまで、松本氏と二人三脚で経営を担ってきたのが、生え抜きで社長兼COOを務めてきた伊藤秀二氏だ。松本氏の後任としてCEOに就任した伊藤氏は、カリスマが去ったカルビーの未来をどのように描くのか。伊藤氏を直撃した。

関連記事
トピックボードAD