米中の2大経済大国には、伸び盛りの優良企業がたくさんある。
伸びしろが大きい米国80銘柄の実力
米国株式市場は2016年11月のトランプ氏の大統領当選以来、堅調な値動きが続いてきたが、2月の世界的な株安以降、調整が続いている。
そんな米国株にさらに不安定要因が加わった。米政府が鉄とアルミの関税引き上げを公表したのだ。異例の輸入制限は米製品の価格上昇につながり消費を抑制するおそれがある。経済にとっても米国株にとってもマイナスだ。
それでも中長期的な米国株への安心は揺るがないだろう。それは人口成長が続き、世界経済を牽引する技術革新(イノベーション)がつねに起きているからだ。トランプ政権による迷走ぎみの貿易政策によって、一時的なマイナス影響があるかもしれないが、基本的には米経済の足腰はしっかりしている。米株価への高値警戒が強まったのも、米経済の回復が順調で、利上げのピッチが市場の想定より速まるのではないかとの観測が一因だった。企業業績に黄信号が灯ったわけではない。
S&P500採用銘柄のうち、直近実績が2期連続2ケタ増益(利益は調整後純利益)で、今期予想EPS(1株当たり利益)増益率が上位の40銘柄を、下表に示した。米国だけでなく世界のリーディングカンパニーがいくつも並ぶ。予想EPS増益率が高いにもかかわらず、予想PERは10〜20倍台が多い。これは相対的に割安な銘柄が含まれていることを意味している。
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