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グループの運用資産残高は6兆ドルを超え、日本株も約30兆円分保有するとされる米ブラックロック。同社は株価急落後のマーケットをどう見ているのか。ブラックロック・ジャパンの最高投資責任者である福島毅氏に話を聞いた。
──2月の相場急落後、日本株に対するスタンスに変更はありますか。
日本株については「オーバーウエート」(ある投資対象への配分比率を、基準となる資産の配分比率より多くすること)という、やや強気のスタンスを変えていない。このスタンスを変えるときは、世界景気の成長の勢いが落ちるときだと現状では見ている。
日本企業の収益体質やガバナンスが改善していることも大きい。コーポレートガバナンス・コード(企業統治の「見える化」)やスチュワードシップ・コード(金融機関による経営監視)の導入で日本企業のガバナンスは着実によくなっている。ROE(自己資本利益率)も以前と比べて向上している。
足元で日本株は米国株に比べると戻りが遅い。これは為替の動向を見通しづらいこともあって、来期の日本企業の利益成長率を市場参加者が測りかねているからだ。前年度比の成長率が1ケタになるのか、2ケタになるのか。来期に関する見通しが固まってくれば、現在出遅れている分くらいは日本株が上昇すると見ている。
超安定相場は終わった
──米国株についてはどうでしょう?
米国株に対しては「中立」としていたのをオーバーウエートに引き上げた。同時に欧州株の見方をオーバーウエートから中立に引き下げた。
米国株(S&P500銘柄採用の企業)は、2018年に前年比プラス19%の利益成長が見込まれている。そこには米国の法人税減税の影響が十分には反映されていないので、増益幅には拡大余地がある。今回の株価調整で少し割安になったことも、米国株にやや強気になった理由だ。一方、欧州株(ストックス600銘柄採用の企業)は今年9%程度の利益成長が見込まれている。悪くない数字だが、米国株のほうがよりいいだろうとの判断だ。
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