中国で電気自動車を活用したカーシェアリングの利用者が増えている。政府も省エネの観点から普及を後押しするが、課題も少なくない。
シェア自転車に続き、電気自動車を利用したカーシェアリングが中国で浸透しつつある。市場開拓の余地は大きいが、駐車場や充電場所の確保の難しさ、利用者のマナーの悪さなども相まって、普及には課題も山積している。
調査によれば、中国のカーシェアリングの利用回数は2015年に1日当たり816万回だったのが、18年には同3700万回に達する見込み。潜在的な市場規模は1兆8000億元(1元は約17円)との試算もある。政府も省エネルギー、高効率社会実現の観点から支援しており、将来性は高い。
中国の業界最大手、EVCARD(上海市)は18年1月現在、60都市に2万7000台の電気自動車、5万5000台分の駐車・充電スペースを確保、登録会員は200万人を超える。利用料金は1分当たり0.5元で、1日単位だと平日88元、週末128元から。中国ではクレジットカードが一般的でないため、現金のデポジットが3000~1万元程度必要(額は車種による)。20年までに100都市、30万台を目指している。
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