世界3位のスマホメーカーへ急成長した中国ファーウェイ。多額の研究開発投資をしてなお、10%前後の営業利益率を確保できる高収益の秘密はどこにあるのか。気鋭の経営学者と明らかにする。
中国のハイテク企業、華為技術(ファーウェイ)は売上高8.7兆円(2016年、1元=16.74円で換算)、世界社員数約18万人のガリバーだ。中国・深センの本社を、早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)の入山章栄准教授とともに訪ねた。入山氏は米国で10年にわたり経営学研究に従事し、著書『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』などで世界の経営の標準を伝えている。その標準でファーウェイを見れば、同社の力の源泉が明らかにできるのではないか、という狙いだ。
同行した記者がファーウェイ本社を訪ねるのは3度目である。
1度目は07年。その前年にファーウェイの通信基地局が、新興通信キャリアーのイー・モバイル(現ソフトバンク)に採用されたことがきっかけの取材だった。価格競争力を武器に世界で急成長するファーウェイ。その日本参入とあって、競合であるNECの役員に日本で「脅威ですか」と尋ねたら、「あんな新興企業と比較するとは失礼だ」と怒らせてしまった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら