ビジネスマンが決算書を深く読み込むコツを、元楽天執行役員がアドバイス。
私は2006年から11年までいた楽天で、全社員が参加する全体集会において、常務以上の役員の話の「ネタ作り」を任された時期がありました。そこでネタに選んだのが、ITを中心とする企業の「決算」でした。競合他社の決算を分析し、サービス動向や経営戦略を読み解く。その習慣は、楽天を辞めて米シリコンバレーで起業した今も続いています。
自身がかかわるビジネスの状況をいちばん簡単に知る方法。それが決算です。決算を通じて会社の「数字」を仕事に生かす「知識」に変換する。そのスキルについて、『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』という本にまとめました。以下では、拙著から決算を読む「習慣」を紹介します。あくまで我流ですが、ビジネスマンにとって重要なのは、自分なりの決算を読む習慣を身に付けること。ぜひ参考にしてください。
■習慣1 決算説明会資料から読み込む
決算というとまず登場するのが、企業の「決算短信」や「有価証券報告書(有報)」といった決算書です。もちろんそこには重要な情報が網羅されていますが、決算短信や有報はとにかく文字が多く、初心者には読みにくいもの。取っ付きやすい資料として私が勧めたいのが、会社が決算説明会で利用する「決算説明会資料」です。
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