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10兆円ファンド ソフトバンク強気のワケ レバレッジ経営の実態

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10兆円ファンドのビジョンを語る孫正義会長。連結化したが財務影響はまだ微小(撮影:尾形文繁)

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今年5月、10兆円規模のファンドを発足させるとして、大きな話題を呼んだソフトバンクグループ。今2018年3月期から、正式名称である「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」の連結を開始した。

早速、1兆円で買ったばかりの人工知能・自動運転向け半導体開発の有望企業、米NVIDIA株をSVFに移管し、0.1兆円の株評価益を計上。第1四半期の営業利益は3カ月間で0.47兆円と前年同期の1.5倍となった。

一方、SVFのバランスシート(BS、記事下表)への影響は現時点ではさほど大きくない。SVFは共同出資者であるサウジアラビア王国らが設立から5年かけて10兆円投資するファンドだが、設立当初から10兆円を運用しているわけではないからだ。

SVFの影響が出るのはこれからで、少なくとも財務改善の効果が見込まれる。向こう5年間、1億ドル以上の案件は原則SVFが投資するため、「今後5年間は本体が大きなカネを使うことはなくなる」(後藤芳光・財務担当専務)。

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