難関化する医学部入試を突破するには高校の授業だけでは足りない。予備校選びが肝要だ。
医学部の最高峰「東大理Ⅲ」で合格者の6割超を生み出す驚異の予備校がある。東京代々木駅前。大小の予備校がひしめくエリアで「東大受験指導の名門」をうたい、予備校業界で近年ひときわ存在感を発揮している鉄緑会だ。
驚くべきはその合格実績。「首都圏で東大理Ⅲに受かる人はほぼ全員が鉄緑会でしょう」(冨田賢太郎会長)と豪語するのも大げさではない。今年の入試では、東京大学理科Ⅲ類の合格者98人のうち、最終合格者ベースで63人(東京校39人・大阪校24人)を合格させた。現役合格率は8割を超すという。
鉄緑会とはどのような予備校なのか。
設立は1983年。当時の東大生数名が中心となって発足した。鉄緑会の鉄は東大医学部の同窓会組織「鉄門倶楽部」、緑は東大法学部の学生組織「緑会」に由来している。原則、中学1年生から入会し、6年間かけて超難関大学の合格を目指す。
鉄緑会は一部の学校から入会試験免除で生徒を受け入れる「指定校」制度を設けているのが特徴だ。現在の指定校は、開成や桜蔭、筑波大学附属駒場など中高一貫の名門13校。こうした難関中学生は入会資格があると判断する。「指定校以外からの生徒を排除しているわけではないが、そういう生徒を主な対象にしているというメッセージ」(冨田氏)だという。
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