都心から京成本線に乗ること約1時間半。今年4月、千葉県成田市の公津の杜駅前に、新たな医学部キャンパスが誕生した。この国際医療福祉大学の医学部は、東日本大震災の復興支援の特例により昨年開設された東北医科薬科大学医学部を除けば、実に38年ぶりの新設医学部となる。
国際医療福祉大医学部の最大の特徴は、グローバルな医学教育だ。大多数の科目で英語による授業を行うほか、国際標準を大きく上回る90週の診療参加型臨床実習をカリキュラムに取り入れている。
1学年は140人で、6年次には全学生が4週間以上の海外臨床実習に参加。7人に1人がアジア人を中心にした留学生だ。成田空港に近い立地を生かし、国内外で活躍する医師を養成する。
東京大学で医学教育国際研究センター教授を務めた北村聖氏が医学部長に就任したのを筆頭に、国内外から約300人の教員を招聘。アクティブラーニングを取り入れた講義を行うほか、専用学習室を整えて24時間の国家試験対策にも対応する。「ほかの大学では5月末になると講義への出席率がかなり低下するが、140人全員が来るなど学生が主体的に学ぼうとしている。これから伝統を作っていく」(北村医学部長)。
同大学が属する国際医療福祉大学・高邦会グループは、過去に買収した山王病院(東京都港区赤坂)をはじめ数多くの関連病院・施設を抱える。臨床実習や卒業後の研修病院先にも困らない。2020年には成田市内に640床規模の附属病院を新設する予定もある。
6年間で1850万円という全私立大医学部で最安の学費設定が受験生の注目を集めたこともあり、一般入試で100人の定員に対し志願者数は2769人と、初年度から27.7倍の高倍率となった。
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