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総合的な知の技法「表現法」を学ぶ(2) 選んだトピックには資料と能力があるか

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ビジネスパーソンでもトピックと「問題の場」を混同している人が少なからずいる。筆者は、ビジネスパーソンを対象とした勉強会の講師を務めることがあるが、主催者がトピックと問題の場の違いをよくわかっていない場合が多い。そういう主催者は、「トランプ政権の問題点について話してください」「北朝鮮情勢にメンバーの関心があります」というような依頼をしてくる。こういう依頼をしてくる人は、問題についてまじめに考えていない。

もっとも、勉強会で掲げるテーマが先に挙げたような大ざっぱなものであっても、主催者側が、「トランプ政権は在イスラエルの米国大使館をエルサレムに移転すると言っていますが、本当にそのようなことが実現するのでしょうか。実現した場合、しない場合で中東情勢に与える影響はどのようになるでしょうか」「北朝鮮が核開発と大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を続けると米国との間でどのような事態が生じるのでしょうか。朝鮮半島有事の可能性があるのでしょうか」というようなトピックスをきちんと押さえている場合が多い。特にメガバンクや大手証券会社から依頼される勉強会はトピックがしっかりしているものが多い。こういう勉強会の参加者は「問題の場」に関する基本知識を持っている場合がほとんどだ。

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