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米ロ接近先取り、シリアに見た国際政治の荒波 停戦合意後初のアサド大統領単独インタビュー

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私がキャスターを務めるTBS系「NEWS23」の取材で中東のシリアを訪問、アサド大統領に単独インタビューしてきた。

ロシアの支援を受けるアサド政権は米国のオバマ前政権の支持を受けた反政府軍を抑え込み、軍事的な優位を確保している。こうした中、和平に向けた動きが加速している。

トランプ米大統領がロシアとの関係改善に乗り出すのを見越した動きともいえる。6年間にわたるシリアの内戦が終結し、和平が本格化すれば、400万人ともいわれる海外への難民が帰国する道が開ける。戦後復興をにらんで、各国の経済協力も検討されるだろう。一方でアサド大統領の戦争責任を追及する国際世論は根強い。国際政治の荒波を象徴するシリアの現状を報告する。

成田から約15時間かけて、レバノンのベイルートに到着。1泊し、陸路でシリアの首都ダマスカスを目指した。雪が積もる山を見ながら、検問が続く。テレビクルーの機材なども厳しいチェックを受ける。4時間ほどでダマスカスに入った。内戦の続く国の首都であるが、平穏な様子だ。日本やドイツの高級車が走る一方で、韓国や中国の車も目立つ。道路の混雑が激しい。情報省で取材の打ち合わせをした後、国内の避難民が暮らす仮設住宅に向かった。

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