有料会員限定

左官 挾土秀平 左官の仕事は総合演出、枠に囚われない自由人

拡大
縮小

土壁を作るだけが左官の仕事ではない。既成概念をぶち壊す作品や空間演出で、世間をあっといわせてきた。飛騨の匠の技は、どこまでも自由だ。

[ポイント1]
「土のソムリエ」の異名を持つ左官・挾土秀平は岐阜・高山で左官業・挾土組の長男に生まれた。合板とクロスが全盛の現代、左官は今や絶滅に瀕している

[ポイント2]
「これからは空間的プレゼンテーションが必要」と語る挾土だが、セメント仕事ばかりの家業・挾土組とは方向性がずれ、「職人社 秀平組」を立ち上げる

[ポイント3]
「俺の壁は詩であり小説」というその腕が東京で認められる。バーやホテルの空間から果てはNHK「真田丸」の題字まで、活躍の場は壁に収まり切らない

 

白い壁で囲まれた部屋に深緑色のひじ掛けいすが8脚、壁面には黒光りする暖炉、その上には見事なマントルピースがある。まるで貴族の館の応接室だ。

「全部ぴんぴんの職人仕事で仕上げたものばかりよ。これは砂壁だし、床は寄せ木細工、カーテンレールは真ちゅうのろう付け、建具は春慶塗(しゅんけいぬ)り、ここは漆喰(しっくい)の黒磨きだ」

関連記事
トピックボードAD
トレンドライブラリーAD
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
東洋経済オンライン有料会員のご案内