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PRプロデューサー・TMオフィス社長 殿村美樹 「ひこにゃん」も「うどん県」も 地方活性化のお助けウーマン

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どん底を見たから今がある。次々にブームを巻き起こす仕掛け人は、波瀾万丈の人生を歩んできた苦労人。まだまだ花を咲かせます。

関西の有力寺院の僧侶が参加した東京・浅草寺での記者発表会。そのリハーサルで場を仕切る(撮影:梅谷秀司、ヒラオカスタジオ)

1月26日、東京の浅草寺に、関西を中心とする約30の寺の僧侶が集結した。「西国三十三所草創1300年記念事業」の記者発表会のリハーサルが始まる。

「どっちを見ればいい?」「誰に一礼するの?」。会見に慣れない僧侶から戸惑いの声が上がる中、「まとまらんから殿村さんがいいようにして」の一声で、全員の視線が殿村美樹 (とのむら・みき)に集まった。テキパキと、しかし表情はにこやかに場を仕切り、続く本番では三十数人の僧侶の読経の声がぴたりと一つに重なった。

殿村は「文化」と「地方」の分野で活躍するPRプロデューサーだ。

効果的なPRの方法を考え、メディアに訴えてブームを起こす。時代の空気を読むセンスは抜群で、「佐世保バーガー」「今年の漢字」「ひこにゃん」「うどん県」と次々に成功を収めてきた。

しかも会社が商都大阪にあるためか低価格。30万円で7億円のPR効果を上げたこともある。それでいて人当たりは柔らかく、「大阪のおばちゃんですから」と笑わせる。困ったときに頼りになる存在なのだ。

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