沸騰!VR マネー 専用端末が相次いで発売される"VR元年"の虚実
2025年に市場規模9兆円が予測されるVR市場。専用端末が相次いで発売される“VR元年”の背景にある熱狂の虚実。
「モバイルが現在のプラットフォームなら、VR(バーチャルリアリティ、仮想現実)は将来のプラットフォームだ」
2014年3月、米フェイスブックは20億ドル(約2240億円)でVRのスタートアップ企業・米オキュラスを買収した。マーク・ザッカーバーグCEOは、冒頭のコメントで世間を驚かせたが、反応は賛否両論だった。VRはフェイスブックにとって門外漢の技術に見えたし、普及には時間がかかると思われていたからだ。しかし当時の言葉が、いよいよ現実味を帯び始めてきた。
3月28日、オキュラスは4年がかりで開発を続けてきたVR端末「Oculus Rift(オキュラス・リフト、以下リフト)」を発売した。ゴーグルのように頭に装着するヘッドマウントディスプレーで、599ドル(日本向けは8万3800円)という高価格ながら予約が殺到。1台15万円は下らないゲーム用PCに接続する必要があるが、世界中のコアゲーマーたちは飛びついた。初回出荷分は予約でいっぱい、今から注文すると届くのは数カ月後という人気ぶりだ。
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