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ミクシィの焦燥 脱一本足経営を急ぐ

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ゲームで急成長したミクシィが、次に見据えるのはチケットアプリ。背中を押すのは3年前のトラウマだ。

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かつてSNS「mixi」で一世を風靡したミクシィ。だが今や主力は一変した。稼ぎ頭はスマートフォン用ゲーム「モンスターストライク(モンスト)」である。

モンストの累計利用者数は日本を中心に世界で3000万人超。怪物ゲームの熱はいまだ冷めず、2015年4〜12月期の売上高約1500億円のうち約9割を占める。モンスト効果で営業利益率は4割超と、他社がうらやむ好決算を謳歌するミクシィ。しかし森田仁基社長をはじめとする経営幹部は絶好調にあぐらをかいてはいない。見据えるのは、モンスト後のミクシィの姿である。

「想定以上のスピードで成長している」。森田社長がそう話すのが、ミクシィの新規事業の中でも経営陣が特に注力する「チケットキャンプ」。個人間でコンサートやスポーツ観戦のチケットを売買するフリーマーケット(フリマ)アプリである。

個人間売買といえば、ヤフーの「ヤフオク!」を代表とするネットオークションが有名だ。しかし終了日時まで落札できるかわからないオークションは、利用者にとって購入までの時間を束縛されるのがネックだった。フリマアプリでは、出品者が提示した値段で即座に購入できるため、購入までのプロセスが簡便だ。チケットキャンプは値下げ交渉の手間なども省き、よりスピード感のあるサービスを売りとしている。

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