過激な言動で、中央政治の潮流に反発する中西部・南部の白人票を集めた。
ドナルド・トランプの勝利という予想外の選挙結果は米国政治の大きな転換点を記すものとなろう。“保守革命”と対比されるような“ポピュリズム革命”とでもいえる状況が生まれるかもしれない。
これまでの政治構造は「共和党対民主党」「保守派対リベラル」がつねに対立軸として存在していた。だが今回の選挙は、「エスタブリッシュメント対反エスタブリッシュメント」という対立軸が従来以上に前面に出たことが、最大の特徴だ。従来、アウトサイダーとしてワシントンの政治改革を唱えることが大統領選挙で勝利する要件の一つであった。
白人ブルーカラーが支持
今回、CNNの出口調査では、次期大統領に求めるものを投票者の39%が「改革」としており、そのうちの83%がトランプに投票した。ちなみにその次は「正しい判断力」というものだったが、その比率は20%であった。トランプは、有権者の反エスタブリッシュメント意識と変化を求める気持ちを巧みにつかむことで勝利を得た。言い換えれば、ポピュリズムの勝利である。
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