凋落止まらぬ国内販売、日産は本気になれるか 新型「セレナ」は好調だが次の一手が見えない
今後はグループ入りした三菱自動車のテコ入れも課題になる。

日産自動車の新型ミニバン「セレナ」の販売が好調だ。今年8月下旬の発売から1カ月で、月間販売目標(8000台)の約2.5倍となる約2万台を受注した。「長い間新型車がなかったが、これからは反転攻勢だ」。東京都内に112店を持つ国内最大規模の日産系ディーラー、日産東京販売ホールディングスの担当者は息巻く。
セレナは2008年度から6年連続でミニバン販売台数1位に君臨した日産の看板車種だ。それを今回、約6年ぶりに刷新。目玉は日系メーカーとして初めて搭載した自動運転技術だ。独メルセデス・ベンツなど輸入車は同様の技術を導入しているが、ファミリーカーの代表格であるミニバンへの搭載はなく、日産が先陣を切った。テレビCMなどでの宣伝効果もあり、発売後1カ月間の購入者の約7割がこの機能を選んだ。販売増に一役買ったといえる。
日産が国内向けの新車を発売するのは、14年2月の「デイズ ルークス」(軽自動車)と「ティアナ」(セダン)以来2年半ぶり。販売会社にとってはまさに待望の新車である。
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