『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』とは 著者に聞く度忘れ、勘違い、誤判断の予防法

✎ 1〜 ✎ 80 ✎ 81 ✎ 82 ✎ 最新
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

脳の性質を理解すれば、度忘れや不注意、勘違い、さらには誤判断も予防できるという。

仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方
仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方(クロスメディア・パブリッシング(インプレス)/238ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

脳のメカニズム自体が ミスを起こしやすい

──私自身、「おっと、忘れた」など、日常茶飯事ですが。

仕事のミスは、記憶力や注意力、コミュニケーション力、あるいは判断力が低いから起こるのではない。中堅やベテランになれば自然とミスが減るわけでもない。実はわれわれの脳自体がミスを起こしやすいメカニズムになっている。それは、「忘れた」というミスに限らず、そのほかのミスも脳の「記憶」にほとんどの第一原因がある。

──記憶が原因ですか。

脳は今のわれわれの生活に完全には適応していない。動物だったときの記憶に適したままで、今のようなたくさんの情報を処理するように作られてはいない。ミスは脳の持っているメカニズムからして十分起こりうる。記憶のメモ帳であるワーキングメモリが端的な例だ。基本的にそんなに容量は大きくない。ただ、そこで瞬間的に覚えることはでき、覚えたという実感もある。だが、容量が小さいので、続いてほかのところに注意が行くとすぐに忘れる。そういう性格がメモリにある。

関連記事
トピックボードAD