セブンが聖域に大ナタ ヨーカドー閉店ラッシュ
新浦安店や東習志野店も閉鎖。10月の構造改革案で井阪社長の覚悟が問われる。
8月21日午後8時過ぎ。東京・品川区にあるイトーヨーカドー戸越店(写真1)の前には100人を超す人だかりができていた。そこに現れたのは同店の店長。
「(1967年に)開店したときは“東洋一”といわれるほど大きな店でした。ただ老朽化も進み、立ち行かなくなってきました。心苦しいですが閉店させていただきます」
店長が頭を深々と下げると、1分以上もの間、拍手が鳴りやむことはなかった。
鈴木敏文氏の会長退任から3カ月。井阪隆一社長を中心とする新体制が発足して以降、セブン&アイ・ホールディングス内の不振事業に次々とメスが入れられている。
8月上旬、グループ傘下のそごう・西武は、業績が低迷していた西武百貨店2店の閉鎖を発表。同時に45歳以上の正社員を対象に、350人の希望退職の募集を明らかにした。カタログ販売を手掛けるニッセンホールディングスも業績の回復にメドがつかず、セブン&アイが完全子会社化に踏み切り、上場廃止となる。
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