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頼みの綱も茨の道 電池、住宅、介護…

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赤字や低採算事業の改善が急務のパナソニックだが、片や成長エンジンの点火も欠かせない。従来から期待を集めるのが車載分野と住宅分野である。2015年度の売り上げ規模はどちらも約1.3兆円。18年度にはそれぞれ2兆円、1.6兆円への成長を見込んでいる。

「『モデル3』用の電池に関して、パナソニックとのみ話を進めていることをはっきりさせておきたい」

6月初旬、米国の電気自動車ベンチャー、テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは、最新車種・モデル3に搭載するリチウムイオン電池の供給について韓国サムスンSDIと交渉しているとの一部報道を、ツイッターで真っ向から否定した。

これまで一部の補修用電池を除き、テスラに電池を独占供給してきたのはパナソニックだ。モデル3においてもその信頼は揺るがない、との姿勢をマスクCEOは強調した。

パナソニックがテスラに供給するのは円筒型リチウム電池「18650」。もともとノートPC用だったが、テスラが電気自動車用に初めて採用した。同車の底面には18650が約7000本敷き詰められている。3月末に予約を開始したモデル3にはすでに40万台の予約が殺到。パナソニックも恩恵を享受できそうだ。

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