今後10年間で世界大学ランキングトップ100に10校以上を入れる──。安倍政権が2013年に策定した成長戦略に掲げてから、世界大学ランキングへの関心は大きく高まった。それから3年が経過したが、「数値目標」達成への道のりは依然、厳しい状況だ。
主要な世界大学ランキングには、英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)の「THE世界大学ランキング」と、英大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)社の「QS世界大学ランキング」、上海交通大学の「ARWU世界大学学術ランキング」がある。
最新結果を見るとQSランキングには京都大学(38位)、東京大学(39位)、東京工業大学(56位)、東北大学(74位)と100位以内に国立大学が5校入っており、ARWUランキングには東京大学(21位)、京都大学(26位)、名古屋大学(77位)、大阪大学(85位)の4校がランクインしている。
一方、THEランキングで100位以内に入ったのは43位の東京大学と88位の京都大学の2校のみ(左表)。そのほかの日本の大学は201位以下に名を連ねている。公表されている800位以内に入った日本の大学は41校だった。
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