「昨年後半は相場が持ち直し、今年こそと期待していたので、もうガックリ。前回の暴落より精神的打撃は大きいかもしれない」。上海で20年近く株取引を手掛ける40代の女性はそんな感想を漏らす。取引初日の1月4日、前月の製造業購買担当者指数(PMI)が予想を大幅に下回ったのをきっかけに売りが殺到、上海総合指数は7%安に。導入されたばかりのサーキットブレーカー(取引停止措置)が発動された。
続いて7日にも再度サーキットブレーカー発動の事態となり、投資家心理は極度に悪化。上海総合指数は13日に心理的フシ目とされていた3000ポイントを終値ベースで約4カ月ぶりに割り込んだ(図1)。上海・深セン両市場の時価総額は今年1月14日時点で計42兆8900億元だが、昨年末より10兆元少ない。わずか10日で200兆円近くが消えた計算だ。
両取引所の1口座平均で約400万円の損失になる。昨年6~8月の暴落でいったん2800ポイント台まで落ちた上海総合指数は同年12月には3600ポイント台まで回復、市場に自信が戻り始めた矢先のこと。さらに1月28日には2700ポイント台へ下落した。
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