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ブリヂストンvs.米大物投資家 買収合戦全内幕 直撃I NTERVIEW 津谷正明 CEO

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ブリヂストンと大物投資家のカール・アイカーン氏が買収案件をめぐって激突した。トップ自ら買収合戦の内幕を洗いざらい語る。

昨年10月26日、ブリヂストンは1000億円を投じ米国の自動車用品小売りチェーンであるペップ・ボーイズを買収すると発表した。実現すれば米タイヤ大手のファイアストン(約3300億円)、米再生タイヤのバンダグ(約1200億円)に次ぐ約10年ぶりの大型買収になるはずだった。

だが、事態は12月に入り急変する。米大物投資家でペップ・ボーイズの大株主であるカール・アイカーン氏がペップ買収に名乗りを上げ、ブリヂストンを上回る買収額を提示したのである。日本のグローバル企業と米投資家による前代未聞の買収合戦の裏側ではどのような駆け引きや決断があったのだろうか。ブリヂストンの津谷正明CEO(最高経営責任者)がその内幕を明かす。

つや・まさあき●1952年生まれ。76年一橋大学卒業、ブリヂストン入社。83年米シカゴ大学経営大学院修了。国際業務畑を歩み、2006年社長室長。08年常務執行役員、11年代表取締役専務執行役員、12年から現職。(撮影:尾形文繁)

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──ペップ・ボーイズ買収計画の狙いから聞かせてください。

米国で店舗網6000店を目指す計画があり、ペップとは2年ぐらい前から話をしていた。タイヤ供給の話もあるし、提携できないかというのもあった。最後はペップを売却するという方針を出してきた。

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