有料会員限定

宇宙飛行士 チームワークでストレスを制す! 超ストレス職場に学ぶ1

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
宇宙空間では国籍や文化が異なる宇宙飛行士と過ごす

特集「ストレスチェックがやって来た!」の他の記事を読む

この記事が読まれる頃には、ソユーズに搭乗していた油井亀美也宇宙飛行士が、5カ月弱の任務を終えて地球に帰還していることだろう。油井宇宙飛行士は現在米国で国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在訓練を受けている大西卓哉宇宙飛行士、金井宣茂宇宙飛行士とともに、2009年の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の選抜試験で10~12人目のJAXA宇宙飛行士に選ばれた。ISSや訓練地で彼らが見せる真摯な姿や笑顔は、明るくまぶしい。

脅威を分析し、訓練する それが心のワクチンになる

危険な放射線 閉鎖環境、孤独感

だが宇宙飛行士の職場環境は、想像以上に過酷である。宇宙空間において、彼らを取り巻くストレスは多岐にわたる。身体面では、無重力環境が平衡感覚をつかさどる内耳の前庭器官などに悪影響を与える。宇宙からは危険な放射線が降り注ぐ。

心理的にも生命の危機と隣り合わせという緊迫感や行動範囲が著しく限定される閉鎖環境、国籍や文化が異なる仲間の宇宙飛行士と長期間過ごすことによる負担、地球社会から切り離された孤独感などにさいなまれる。与えられる任務も高度な知識と技量が要求され、ミスを犯せば多くの関係者の長年の苦労と巨額投資が一瞬で無に帰してしまうこともある。

関連記事
トピックボードAD