細野豪志 民主党 政調会長
2大政党制を志向した衆議院の小選挙区制。保守陣営が自民党であることは疑いようがないが、対抗する民主党は日本のリベラル勢力なのか。民主党の細野豪志・政策調査会長に聞いた。
──リベラル派、あるいはリベラリズムの受け皿として、民主党に期待する有権者もいます。
リベラルについて考えるとき、(政治の)自由主義という観点を意識する。日本の明治時代には自由民権運動があるように(政治上の)自由主義の流れがあって、それは保守派にもある。明治以降、保守が自由主義を取り入れ、自由党や立憲改進党を作ってきた流れがある。それとともに、少数者に対する配慮であるとか、多様性を認めるとかの流れも出てきた。
リベラルに関しては、内政における重要性を意識している。最近、私がかかわっているのは、たとえばLGBT(性的少数者)の権利擁護。本来、保守の中にも寛容性があったはずだが、最近はそうでもなく、われわれが引き継いでいこうという意識がある。保守には共同体を目指す中で寛容性があって、自民党にもそうしたものがあったが、今は国家主義や右翼的なものに席巻されている。
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