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暑い夏の終わりに 第17回 地球温暖化でどうなる

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やっと9月。倒れそうになる日々は過ぎたが、暑苦しさは消えない。少し先の未来。気づいたときにはもう遅いのだろう。この国はきっと亜熱帯地域になっている。毎日がサバイバルだ。

「沖縄化」なら悪くない

作家 高嶋哲夫

たかしま・てつお●1949年生まれ。日本原子力研究所研究員などを経て作家活動へ。著書に『イントゥルーダー』『ミッドナイト・イーグル』など(撮影:尾形文繁)

海面の上昇により、世界の陸地面積が急激に縮小する。南の国には人が住めなくなり、北への大移動が始まる。感染症の蔓延、乏しい資源や穀物をめぐる争奪戦勃発、2大勢力が戦いを繰り広げる……。

2050年の地球の姿とは。6年前、『2050』というタイトルで、ある雑誌に連載小説を書いていました。編集長が交代した途端、打ち切りになってしまったのが本当に残念です。ハリウッド映画のような展開が待っていたのですが。

同じ頃に書いた小説が『東京大洪水』ですね。その当時でも、台風は巨大化し、発生する回数も増えていた。明らかに温暖化の影響です。調べてみると、興味深い気象用語を見つけました。「藤原の効果」です。

二つ以上の台風が接近したときに藤原の効果は起きます。台風同士が干渉し合い、進路が迷走する最悪のパターンです。小説では、二つの台風が合体する。それで誕生した超巨大台風が首都・東京を襲い、大洪水を引き起こします。

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