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駆け抜けたゲーム人生 任天堂・岩田氏が逝去

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13年間にわたって娯楽の王国を守り続けた経営者の早すぎる最期。

3月のディー・エヌ・エーとの共同会見では、「絶対の勝算を持って臨む」と語っていた(撮影:今井康一)

7月13日。京都市南区の任天堂本社は、深い悲しみに包まれていた。

代表取締役社長の岩田聡(さとる)(55)が胆管腫瘍のため11日に逝去──。プレスリリースと同時に任天堂社内に知らされた訃報はあまりに突然だった。わずか2週間前には、株主総会の議長を精力的に務め、社長に再任された矢先の出来事だ。「誰もが岩田さんは快方に向かっていると思っていた」(任天堂社員)。

2014年6月、岩田が胆管腫瘍の治療のため株主総会を欠席するという発表は、周囲に衝撃を与えた。8月に現場復帰すると、そこからの“変調”は明らかだった。

3月にはディー・エヌ・エー(DeNA)と資本提携を結び、スマートフォンゲームを共同開発すると発表。DeNA社長の守安功によると、「発表する半年前から、現場同士でうまく一緒に仕事を進められるかについて、かなり細かく議論していた」。復帰間もない岩田はDeNAとのスマホゲーム開発の仕込みに着手していたのである。

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