日本企業の中国ビジネスに変調の兆しは現れているのか。主な業界の状況を点検してみよう。
まずは自動車業界。中国の自動車販売は2014年に年間2349万台に達し、今や米国(1652万台)を大きく引き離す世界最大の自動車市場だが、足元では気になる動きが出ている。中国の自動車工業協会(CAAM)が7月10日に発表した6月の国内自動車販売は前年同月比2.3%減の180万3100台。リーマンショック直後以来の3カ月連続でのマイナスとなった。
こうした中、日系メーカーはモデルチェンジ効果もあり健闘している。今年1~6月の累計販売台数はトヨタ自動車が前年同期比10.1%増、ホンダは30.4%増、日産自動車が5.7%増と市場全体の伸び(1.4%増)を上回った。
もっとも、「北京、上海では環境規制で簡単には新車を買えなくなっている。腐敗防止やぜいたく禁止も一定の影響がある」(トヨタ中国の広報担当者)と楽観はしていない。
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