「グローバル投資家の最大の関心事はギリシャや中国の問題でなく、米国株から資金をどの地域へシフトするかということ」。T&Dアセットマネジメントの神谷尚志チーフ・エコノミストはそう話す。
米国ニューヨークダウは2009年から14年まで値上がり基調を維持。08年末から2倍超にハネ上がった。チャートを見ると、6年連続で年末の終値が年初の始値を上回る「陽線」を示現したのがわかる。
しかし、今年に入って停滞ぎみ。7月14日終値は1万8053ドルと昨年末を1%強上回る水準にとどまる(図表1)。
市場でギリシャの財政悪化や中国景気減速を不安視するムードはさほど強くない。投資家心理を測る物差しとされる米シカゴオプション取引所算出のボラティリティインデックス(VIX)は9日の取引時間中に警戒圏入りの分岐点とされる20ポイントを上回った(図表2)。だが、その後はユーロ圏19カ国によるギリシャへの金融支援合意や中国株の下げ渋りなどを受けて12ポイントまで急低下した。
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