日経平均2万円の大台回復に向けて期待が高まる株式市場。一方で官製相場の弊害も見えてきた。日本株をめぐる環境変化から先を読む。
日経平均株価の2万円台回復がいよいよ視野に入ってきた。日経平均は2月16日に2007年以来となる1万8000円台に乗せた後、それから1カ月足らずの3月13日に00年4月以来となる1万9000円台に突入(図表1)。この間、米国株が下がっても日本株は上がるという、これまでにはない強さを見せている。
今後の株高の行方を占う「指標」として投資家の間で注目されている株がある。銀行を中心とした金融株だ。アベノミクス相場で資産1億円を築いた個人投資家に会うと、早速株価チャートを手に熱弁を振るってくれた。
株高期待をより高める「リフレ銘柄」の再脚光
彼が取り出したのは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の直近3年分のチャートだ。これを見ると、12年末からのアベノミクス相場で上昇した株価は13年5月に732円の高値をつけた後、モミ合っていた。それが今年2月に入って急上昇、13年の高値を超えて足元では800円に迫ってきている。
「三菱UFJFGのような大型株が上値を取ってくると、次は中小型株の株価もつれて上がってくるはず」。株高に向けた期待は高まる。
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