有料会員限定

開成中学校・高等学校校長、東大名誉教授 柳沢幸雄 国際派学者のルーツは水俣病の写真との出合い

印刷
A
A

ハーバードと東大を渡り歩いた公害研究者は、いま母校の校長として若者 の教育に携わる。その出発点はユージン・スミスの1枚の写真にあった。

「開成は生徒に自由にさせている。それは昔から変わっていないよ」。ペンと剣の校章がある東京・西日暮里の校舎の前で(撮影:風間仁一郎)

澄み切った青空の下、荒川の河川敷を開成中学・高校の生徒たちが走っていく。昨年秋、全校生徒2100人が参加して恒例のマラソン大会が開かれた。

どの一人を取っても勉強では日本のトップクラスだが、運動はそうとは限らない。息を弾ませる生徒に、「頑張れ!」と、身を乗り出すようにして校長の柳沢幸雄(やなぎさわ・ゆきお)が声援を送っている。

よく通る声、ライオンを思わせる風貌は広い河川敷でもひときわ目立つ。表彰式ではこうあいさつした。

「今日は苦手な人も時間内に走り切った。得意なところはどんどん伸ばせばいい。不得意なところも、あるレベルまでは頑張っていこう」 開成高校は33年連続で東大合格者数で全国1位。日本でいちばん勉強のできる高校生が集まる場所だ。とはいえ勉強ばかりではない。文化祭は生徒が自ら積極的に運営し、運動会では激しい棒倒しが名物。スポーツの部活動も盛んだ。

「学校内の教室や部室など、ここに行けばお山の大将、という自分の居場所を見つけられるようになっている」と柳沢は言う。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
ソフトバンク「20兆円ファンド」急ブレーキの難局
ソフトバンク「20兆円ファンド」急ブレーキの難局
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
宅配ドライバー「多重下請け」で疲弊する深刻問題
宅配ドライバー「多重下請け」で疲弊する深刻問題
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内