勃興する無人ビジネス 「ドローン」が空を舞う
配送や撮影、計測の現場で、無人飛行機を使った試みが始まっている。
はたして「ドローン」は“空の産業革命”を起こせるか──。
ドローンと呼ばれる無人飛行機が世界中で離陸しようとしている。ドローンとは複数のプロペラを持ち、電池を動力源に空中を浮遊する機器で、マルチコプターとも称される。誤解を恐れずに言えばラジコンヘリの進化版。ただし応用範囲は劇的に広い。
その可能性を広く世に知らしめたのが、米アマゾン・ドット・コムだ。2013年末に発表した構想が「プライム・エア」。配送センターからドローンを飛ばし、重さ最大2.3キログラムの荷物を30分以内で届ける野心的な計画は、見る者に衝撃を与えた。実現性を危ぶむ声もあるが、この発想に触発され、日本でも離島などで、ドローンによる配送の実現を目指す動きがある。
もちろん用途は配送だけにとどまらない。
コマツは工事現場で活用
1月20日。渋谷ヒカリエホールで、小型のドローンが飛び回り、ステージ中央にふわり降り立つと、場内からどよめきが起こった。コマツが2月に立ち上げる、スマートコンストラクション事業の説明会だ。狙いはITによる建設施工現場の改善。その切り札がドローンなのである。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら