幕張でドローン宅配へ 空の産業革命の試金石
ドローン宅配向けのマンションも建設。幕張で壮大な実験が始まっている。
1台のドローンが大きな音を立ててぐんぐんと上昇、150メートル先の公園まで約1キログラムのワインボトル1本を運んだ。実験が行われた4月11日の天候は晴れ。風速は毎秒4メートルと、周囲の木々を軽く揺らす風が吹く中、無事ワインボトルが届けられると、周囲から歓声が上がった。
「千葉市の幕張新都心をドローン産業の一大集積地に」。
熊谷俊人・千葉市長の大号令の下、幕張は世界に先駆けて“ドローン都市”を目指す。人口集中区域では、航空法によってドローン飛行は規制されているが、今年1月に国家戦略特区に指定されたことで、今後は規制緩和も検討される見通しだ。
幕張が見据えているのは、2019年までに、各家庭への「ドローン宅配」を実用化させること。宅配の対象となる若葉住宅地区(計画人口1万人)は19年に入居開始の見通しで、各戸のベランダにはドローン専用の“離着陸スペース”が設置される予定だ。居住者がECで物品を注文すると、ドローンがベランダまで直接届けることを想定している。4月のデモ飛行は、実用化に向けた、初めての実証実験だった。
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