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世界規模の破綻が2020年までに来る 世界編行きすぎた紙幣増刷は世界に何をもたらすか

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[Special Interview]著名投資家 ジム・ロジャーズ

世界中を旅し「冒険投資家」の異名を取る米投資家ジム・ロジャーズ氏が、行きすぎた金融緩和で世界は重大な危機に直面していると警鐘を鳴らす。

Jim Rogers●1942年10月、米国生まれ。64年イェール大学、66年英オックスフォード大大学院で哲学を学ぶ。69年ジョージ・ソロスと「クォンタムファンド」を共同設立。現在はシンガポールに在住。(撮影:風間仁一郎)

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──東京オリンピックまでの世界経済をどう見ていますか。

安倍晋三首相がおカネを大量に刷らせているから、日本経済は当分の間、景気がいいでしょう。しかし、東京オリンピック前に状況が悪化し始め、日本のみならず、世界のほぼ全土で経済が破綻するでしょう。2020年までに、少なくとも1回は世界規模の破綻が起こります。米国や欧州など多くの国々で、今後6年の間に問題が起こるでしょう。正確な時期はわからないが、たぶん16年か17年でしょう。

──つまり国債が暴落すると?

そうです。国債が大暴落し、金利が上がります。株価も暴落します。今すぐにというわけではありませんが、20年までに起こるでしょう。世界規模の経済問題が発生し、ほぼすべての人が影響を被るでしょう。

おカネを大量に刷っている間は、それを享受している人たちの暮らし向きはよくなります。しかし、いずれは破綻へと向かい、すべての人が苦しむことになります。金融緩和でいい思いをした人たちも一緒です。

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