JR東海×JALのコラボ列車に乗ってみた 商売敵が手を組んでサプライズ合戦

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15時47分、ツアー客を乗せた列車は回送列車として、いよいよ大井車両基地に向かった。「回送線では車掌は乗車しません。代わって運転士がご案内いたします」。スピーカーからこれまたレアなアナウンスが流れてきた。

東京駅を出発した回送列車は、あまりスピードを出さず、しばらくは山手線や東海道線と並走する。田町駅を過ぎた辺りから、線路は分岐して回送線へ入る。多くの乗客にとって未体験ゾーンである。左手には、現在休止中の東海道貨物線が見える。JR東日本が羽田新線としての活用を狙っている路線である。

"幻の新幹線"が2台も登場

めったにお目にかかれないドクターイエローが目の前に

16時00分、回送列車は大井車両基地に到着した。ここでのメインイベントは新幹線の洗浄体験だ。参加者は新幹線に乗車したまま洗浄装置内をくぐり抜ける。

基地内にはたくさんの新幹線車両が留置されている。「ドクターイエローもいるの?」。参加者の1人がJR東海のスタッフに質問した。「すいません、わかりません」と答えるスタッフの顔は、どこか笑みを含んでいた。

基地内を徐行運転していると、遠く右方向の車庫からドクターイエローが顔を出しているのが見えた。いた!そう思った矢先、再びアナウンスが流れた。「左側にご注目ください。しばらくすると、よいものが見られるかもしれません」。ドクターイエローは右側にいた。では左側には何がいるのか。

列車は別の車庫に入っていった。すると、すぐ左の線路に別のドクターイエローが止まっていたのだ。JR東海とJR西日本合わせて2編成しかないドクターイエローを両方とも見ることができるというのは、それこそ滅多にない機会である。

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