JR東海×JALのコラボ列車に乗ってみた 商売敵が手を組んでサプライズ合戦
往年の制服に身を包んだ日本航空(JAL)の客室乗務員(CA)がほほえみながら、新幹線の狭い通路内で盛んにカメラのシャッターボタンを押す参加者の間を一往復した。極端なミニスカートは1970~77年に使用されたJAL5代目の制服。往年のテレビドラマ「白い滑走路」で松坂慶子がこの制服を着ていたものだ。
しばらくすると、今度は同じCAが6代目制服(1977~87年)の制服で登場した。こちらは堀ちえみ主演のテレビドラマ「スチュワーデス物語」でも有名になった制服だ。
異例のコラボレーション
実はこれ、JR東海とJALが共同開発した旅行商品「航空×鉄道・おもしろ体験2日間」での一幕。今年は東海道新幹線開業50周年の節目の年とあって、JR東海はさまざま記念イベントを開催してきた。
一方で、JALの旅行商品ブランド「ジャルパック」も今年で発売50年を迎えたことから、両社のコラボレーションが実現した。商品名に「おもしろ体験」と銘打つように、めったに見学できない体験ができることが売り物だ。
このツアーは11月29~30日の1泊2日の行程。初日はJALの羽田訓練施設や鹿児島の整備工場を見学する。2日目は新幹線の回送列車に乗って、新幹線の大井車両基地に向かう。
訓練施設や整備工場の訪問は航空ファンにとって垂涎の的。鉄道ファンにとっては、車両基地訪問はもとより、営業線ではありえない回送線を走るという体験が、たまらなくレアなのだ。
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