罪意識が希薄「SNSいじめ」から子ども守るネットリテラシーの高め方 LINE外し、インスタやTwitterでのなりすましも

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同時にSNSを使うリスクについては、「Twitterで変なことを書き込んだらダメ」のような抽象的な話では、変なことが何かわからず子どもに怖さは伝わりません。ネット上の誹謗中傷が原因で命を断った痛ましい事件がありました。安易な気持ちで書き込んだ内容が相手の人生を追い詰めるほど傷つけるのだと、具体的な例を出して、こうしたことも家庭で話し合う時間が大切ではないでしょうか。

学校の先生も、授業中のちょっとした時間にネットに関するトラブルを例に出してみんなで考える機会をつくっていただきたいです。

GIGAスクール構想が進み、1人1台の端末が行き渡る中、いわゆるネットリテラシーの指導が足りない、指導できる先生も少ない、そして指導するための時間もきちんと確保されていないのが現状です。

インターネットやSNS、端末の使い方については学校だけでは教えきれません。そもそも家庭でも利用する機会が増えているので、保護者にも子どもにネットリテラシーを教える責任はあります。

上手に利用すれば、インターネットもSNSも便利だし、楽しいツールです。しかし道具である以上は間違った使い方をすれば、誰かを傷つける、自分を傷つけることにもなるのだということは、学校に任せるのではなく、家庭で繰り返し教えなくてはならないことです。

くま ゆうこ
マモル 代表取締役CEO
大手音響機器メーカーやIT企業でコンテンツ企画やマーケティング、プロモーションなどを担当したのち、以前から問題意識のあった 「いじめ」を少しでもなくしたいという思いから2018年株式会社マモルを設立。 自身の強みであるWebマーケティングのノウハウを生かし、 いじめや組織のハラスメントを未然に防ぐシステム「マモレポ」を開発する傍ら、いじめ・ハラスメント関連のセミナーの登壇、執筆などを行う
(写真:本人提供)

(注記のない写真:taa / PIXTA)

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執筆:くまゆうこ
東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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