子どもの「キラリと光る」魅力見つける意外なコツ HIKAKIN、渡辺直美…次世代の偉人から学ぶ

では、こうしたユニークな偉人たちの欠点やエピソードを知ることで、子どもたちには、どのようなことを感じ取ってほしいのだろうか。
「これまで私たちが読んできた偉人伝では『苦難にめげずに立ち向かった、我慢して忍耐で頑張れ』といったようなニュアンスが強かったと思いますが、私の偉人伝は『今君が持っているもので大丈夫。欠点に見えるものこそ、武器になる。大人になるにはいろんな道があるのだから、どんな生き方でも可能なんだ』ということを子どもたちが感じ取ってくれたらいいと思っています。今という時代はもっといろんな生き方ができる。そんな自分の可能性を子どもたちに知ってほしいと思っています」そう語る小川さん。教育プランナーとして今後も活動を広げていくというが、どのような取り組みを目指しているのだろうか。
「私は民間の立場から教育をビジネスにしているからこそ、学校が担えない部分をサポートしていきたいと思っています。学校の現場では、今も学校外の知識や、実際の大人の社会を具体的に知る機会はそれほど多くはありません。その意味でも、子どもの社会と大人の社会の間にある溝をなくして、地続きにしたいと考えています。子どもにとって将来の夢といえば、はるか先のように感じるでしょうが、子どものときから、その道はすでに始まっている。今と将来は地続きなのです。まさに学校と社会を地続きにするような活動を通して、子どもたちの将来の可能性を広げていきたいと思っています」

教育プランナー。北海道教育大学で教員免許を取得。2019年『こども六法』(弘文堂)の出版をプロデュース、累計発行部数69万部のベストセラーに。2021年、コロナ禍で文化祭ができなかった学生たちのために「全国オンライン学生祭」を開催。全国から500名以上の学生が参加、多数の著名人も出演する大規模イベントとなった。現在は、本書及び『こども六法』のデザイナーである妻の砂田智香と、夫婦でLUCK(ラック)株式会社を設立し、子どもたちが学ぶ機会をクリエイティブで支援する活動を行っている
(写真:本人提供)
(注記のない写真:topic_kong / PIXTA)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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