トヨタ自動車は28日、9月のグループ全体の世界生産台数が前年同月比38%減の60万3762台だったと発表した。東南アジアでの新型コロナウイルス拡大などによる部品供給不足で減産を余儀なくされた。
トヨタの発表資料によると、トヨタ単体の生産は同39%減の51万2765台となった。輸出も55%減少した。販売も部品供給不足の影響を受け、ダイハツ工業や日野自動車を含めたグループ全体の9月販売は同17%減と12カ月ぶりの前年割れとなった。
ベトナムやマレーシアを中心に新型コロナ感染が拡大した影響などで自動車業界のサプライチェーン(部品供給網)に混乱が広がり、トヨタは8月下旬から一部工場の稼働を停止。同社の10月生産も大幅減の見通しとなっているものの、11月は単月として過去最高に迫る水準を見込んでおり、今後は減産分をどこまで挽回できるかが焦点となる。
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著者:稲島剛史
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