アルピナ「B8」超高級車2557万円の揺るぎない価値 最高峰の機能・性能、誰がどう買っているのか

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「ニコ・ローレケ社長は、ニコルが最高のディーラーだとは思っていません。彼は常にお客様に焦点を当て、顧客満足度を徹底的に追求します。お客様の反応は毎週必ず経営陣により議論され、もちろんネガティブな評価に対しては、すぐにフォローアップを行います。この原則は常に変わりません」

ニコル・グループの特徴として、日本人の経営者とドイツ人の経営者がミックスしていることが挙げられる。ローレケ社長とヴィット副社長はドイツ出身、各ブランドの営業部門やマーケティング部門の責任者など、マネージャー・ミーティングに出席するほかの13人は日本人だ。

日本人と欧米人で違う仕事の進め方を混ぜる

「このことはニコルの財産だと言えます。マネージャー・ミーティングでのコミュニケーションは日本語です。もちろん時には摩擦もありますが、日本とドイツの文化は多くの部分で共通性があり、互いに刺激し合うことが可能です。日本人はあらかじめ答えや良いアイデアを持っていることが多いのですが、控えめなので、グループ内の打ち合わせや会議ではなかなかそれを教えてくれません。

一方、欧米人はもっと直接的でオープンであり、アイデアを共有してモチベーションを高めようとします。また、欧米の経営者は自ら提案してリスクを取る傾向にあるのに対し、日本の経営者は根回しを入念にし、リスクを回避する傾向にあります。西洋人と日本人のコンビネーションによってプロセスをスピードアップし、さらにリスクと責任を明らかにすることができます。これは完璧な組み合わせだと思います」

同一グループ内で複数のブランドを手掛けることも、相乗効果を発揮しているとヴィット副社長は胸を張る。

(撮影:今 祥雄)

「私たちは興味深いブランドポートフォリオを持っており、すべての自動車メーカーから学び、その経験を互いに共有しています。われわれの拠点である神奈川県において、『高級車といえばニコル』と誰もが認めてくださるように、自動車ディーラーとしては大きくなった組織をチームとしてまとめ、勝利に導かなければなりません」

自動車をめぐる環境が目まぐるしく変わる現代だが、“素晴らしい顧客体験”を経験したい/してほしいというターゲットが揺らぐことはこれからもないだろう。

田中 誠司 PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、PARCFERME編集長

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たなか せいじ / Seiji Tanaka

自動車雑誌『カーグラフィック』編集長、BMW Japan広報部長、UNIQLOグローバルPRマネジャー等を歴任。1975年生まれ。筑波大学基礎工学類卒業。近著に「奥山清行 デザイン全史」(新潮社)。モノ文化を伝えるマルチメディア「PARCFERME」編集長を務める。

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