東洋経済オンラインとは
ライフ

「愛猫を獣医師の誤診で亡くした」飼い主の後悔 なぜペットにもセカンドオピニオンが必要か

7分で読める
2/3 PAGES
3/3 PAGES

医師による誤診は決して他人事ではありません。

以前、筆者の知人の愛猫は心雑音(心臓から出る異常音)があったことから、拡張型心筋症との診断を受けました。ところが、別の動物病院の心臓の専門医に診てもらったところ、「拡張型心筋症ではありませんよ。正常です。心雑音は一時的なものでしょう」と言われたそうです。その後は心臓に問題はなく、元気に過ごしています。

また、筆者の愛犬も喉にしこりができたため受診しましたが、1番目の病院では唾液腺炎と診断され薬を処方されました。しかし、診察内容に疑問を感じ、また別の専門医に診てもらったところ、リンパ浮腫に発生する悪性の血管肉腫であることがわかりました。すぐに手術でしこりを取り除きましたが、残念ながら全身に転移し、1ヵ月後には亡くなりました。

人間においてはセカンドオピニオンは定着した感がありますが、ペットにおいてもそれは必要だと感じた出来事です。

正しい動物病院の選び方

もし今通っている動物病院に何かしらの不安や疑問があるなら、セカンドオピニオンや転院を検討したほうがいいでしょう。これまで筆者が取材する中で得た知見から、「正しい動物病院を選ぶ4つのポイント」をまとめました。

ポイント1:医師と相性が合うこと

ペットの保護者は飼い主です。言葉を話せないペットのかわりに、症状を説明し、治療法を相談します。ときには治療が長期にわたることもあれば、難しい決断を迫られることもあります。

愛するペットの診察を快く任せたければ、できるだけ自分と相性のいい医師を選んだほうがいいでしょう。心を開いて何でも相談できることが大切です。

ポイント2:医師が幅広い知識と技術を有すること

ペットの症状を把握するためには、知識、技術、経験が必要です。それらの判断基準は、病気やケガについて丁寧に説明をしてくれるか、治療について複数の選択肢を提示してくれるかどうかがポイントです。

また事前にホームページなどで医師の経歴を確認することも大切です。経歴の掲載は医師や病院の自信と責任の表れでもあります。

最近は専門分野を持つ獣医師も増えてきたので、実際に話をしてみて、総合的に判断するといいでしょう。

ポイント3:事前に治療法や費用についての説明があること

診察時、飼い主の要望を聞いて、それに見合う治療法だけでなく費用を提示してくれるかはかなり重要なポイントです。

たとえ治療でペットが元気になったとしても、高額な費用の支払いで飼い主の生活が立ち行かなくなったら、ペットも飼い主も幸せではありません。きちんと説明を受け、納得した上で治療を受ける必要があります。

ポイント4:獣医師自身が診療に熱心であること

Aさんの体験からもわかるように獣医師も玉石混淆です。メディアでの露出が多く有名だからといって、必ずしも腕が立つわけでもありません。医療以外の仕事で忙しく、いつも病院に不在ということもあります。診察に対する熱意がなければ知識と技術の習得・向上は難しいですし、適切な治療をしてくれるかどうかも疑問です。熱心さが伝わってくる獣医師なら間違いないでしょう。

Aさんのように後悔することがないよう、日頃からホームドクターやセカンドオピニオンについてしっかりと考えておくことが大切です。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象