GS子会社、PCP丸の内の買い手候補に 東京駅隣接ビルの入札で約1650億円を提示
[東京 13日 ロイター] - 米投資銀行ゴールドマン・サックス
複数の関係筋がロイターに明らかにした。
同ビルを売りに出しているのは、不動産投資会社のセキュアード・キャピタル・インベストメント・マネジメント。同社は売却目標価格を約1800億円に設定していた。これまでの入札価格はまだその水準には届いていないものの、応札状況から判断して、成立すれば2008年のリーマン・ショック後、日本で最大の不動産取引になるとみられる。
関係筋によると、すでに二次入札が終わり、売却プロセスは最終段階にきている。買い手の最終候補にはゴールドマンの他にも複数の海外のファンドが残っているとみられる。
セキュアード・キャピタルは、アジアの不動産投資会社PAGのグループ会社で、同ビルを09年に約1440億円で取得した。同社は都心の不動産価格が今後も回復すると判断、投資家からの積極的な入札を予想して売却に動いた。
同ビルは2001年に竣工後、2006年に不動産投資会社のダヴィンチ・ホールディングスが取得。その後、世界的な金融危機を背景に物件価値が大幅に下がり、ダヴィンチの借入金返済が滞ったため、物件売却の権利は債権者の新生銀行<8303.T>に移った。その後、セキュアードがこの物件を取得していた。
ゴールドマン・アセットは外部の投資家から集めた資金を使い、同ビルの購入を計画している。これについて、ゴールドマン側はコメントを差し控えている。セキュアードの関係者には接触ができなかった。
(藤田淳子 編集:北松克朗)
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