アマゾン労組結成投票やり直し勧告を受ける 労組側にとり4月投票の否決を逆転するチャンス

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米連邦当局者はアマゾン・ドット・コムのアラバマ州物流倉庫での労組結成の是非を問う投票のやり直しを勧告していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。労組側にとって否決を逆転するチャンスとなる。

4月に行われた投票が反対多数で否決された後、小売業界の労組「RWDSU」は労組の投票を監督する全米労働関係委員会(NLRB)に異議を申し立て、5月にNLRBの主宰で聴聞会がスタートしていた。

アマゾンが労組結成をしないように圧力?

RWDSUの主張によれば、アマゾンは労組を結成しないよう脅したほか、組合員証を配布したとして従業員1人を解雇し、監視カメラが設置された敷地内のテントで投票するよう従業員に圧力をかけた。アマゾンはいかなる不正行為も否定している。

今回の勧告が公表されていないことを理由に関係者が匿名で語ったところでは、NLRBの勧告は州労働委員会の地域担当ディレクターによって検討され、アマゾンはワシントンのNLRB小委員会に不服を申し立てる権利がある。投票のやり直しが決まれば、年内に実施される可能性がある。

RWDSUのトップを務めるスチュアート・アペルバウム氏は2日の発表文で、アマゾンが投票に干渉しようとしていた「有力な証拠」を提示したと指摘。「労組を結成すべきかどうかは雇用主でなく、労働者が決定すべき問題だ。アマゾンは不正を働き、それが露呈し、説明責任が問われている」との見方を示した。

一方、アマゾンは不服申し立てを表明。広報担当者は発表資料で、投票結果は「当社や幹部との直接のつながりを圧倒的に支持する内容だった」とした上で、「何より従業員の声が聞かれるべきであり、それが確実になされるために不服を申し立てる計画だ」と説明した。

原題:Amazon Union Election Should Be Re-Run, Labor Official Says (3)(抜粋)

(3段落目以降を追加して更新します)

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著者:Spencer Soper、Matt Day、Josh Eidelson

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