JR九州「新型高速船」、国内運航阻む規制のわな 日韓航路に就航できず、活用を模索するが…

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日韓航路にはJR九州高速船のほか、日本郵船系のカメリアラインも就航しているが、むしろライバルは格安航空(LCC)だ。福岡空港―釜山・金海国際空港間の所要時間は1時間を切る。これに対してビートルの所要時間はおよそ3時間。時間勝負では飛行機に太刀打ちできない。価格面ではLCC、ビートルともに値引き合戦を繰り返している。これでは集客できてもそれに見合う収益は得られない。

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そこで、JR九州は「逆転の発想」で飛行機に対抗することにした。移動時間の長さを逆手に取り、移動時間の過ごし方で勝負する。

日韓航路を3時間40分で結ぶクイーンビートルは、高速性でビートルに劣るが、航行中にシートベルトの着用が義務付けられているビートルと違い、航行中に広い船内を歩き回って免税店での買い物や軽食カウンターでの食事を楽しんでもらうことができる。子供が遊べるキッズスペースもある。外のデッキに出て、海を眺め、風を感じることもできる。

片道5000円の追加料金で利用できるビジネスクラスは、座席の足元空間が広く、座り心地に優れる。船旅自体を楽しむという仕掛け作りは水戸岡氏にとってはお手の物だ。「船内を自由に歩き回って心地よい時間を過ごしてほしい」。水戸岡氏はこう意気込みを語った。

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