W杯に群がる男たち 田崎健太著

W杯に群がる男たち 田崎健太著

ワールドカップまであと3カ月。国の威信を賭けたトーナメントの裏側で展開されるもう一つの熾烈な闘いがある。

総本山FIFAに君臨した会長のアベランジェ追い落としに、欧州復権をもくろむUEFAのヨハンソンは成功するが、後任には結局、アベランジェ子飼いのプラッターが納まった。

その顛末をはじめ合従と裏切りの人事抗争を縦軸、巨大化する市場争奪を画策する企業経営者の思惑を横軸に据えた興味津々のドキュメンタリー。日韓共催へ持ち込んだ韓国の資金力と政治力、そして策謀に振り回される組織の国・日本も詳細に描かれる。

そこにあるのはスポーツという名の利権ビジネスであり、各種サッカー大会を巧みに成立させることで入場料と急騰する放映権による巨額の収入を構造化させていくしたたかな世界である。オリンピック以上の巨額ビジネスとなったワールドカップを試合以外からも楽しむに好適だ。文庫化に際し大幅加筆された。(純)

新潮文庫 500円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 最新の週刊東洋経済
  • 本当は怖い住宅購入
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
MARCH大解剖 早慶を猛追!<br>進化する5大学の最前線

明治、青学、立教、中央、法政の5大学は「MARCH」と称され、志願者数も偏差値も右肩上がり。その中で実力で勝るのはどこでしょうか。大学ランキング、最前線の取り組み、親世代とは一変した新・学部序列、付属校など多角的に分析します。