マスク嫌いから支持を獲得 花粉症対策の新星「塗るマスク」

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あの手この手で対策する花粉症。従来の点鼻薬に加えて、今年は鼻の周りや中に塗れば花粉やハウスダストの進入を阻止できる「塗るマスク」の売れ足が速い。接客業など職業柄マスクを付けられない人や、化粧落ちを嫌う女性から支持を獲得。2004年にフマキラーが発売して以来、アース製薬なども参入。市場は100億円規模に膨らんでいる。

昨秋「クリスタルヴェール」を投入したエーザイは「3月末までに予定していた出荷分を2月で完売してしまった」と、うれしい悲鳴を上げる。ジェルを塗ったところに帯電ポリマーがイオンの膜を作り、花粉などを吸着・反発する仕組み。米食品医薬品局(FDA)から認可も受けており、一定の効果も認められている。医薬品でないため眠気など副作用もなく、妊婦や運転時にも安心という。

一方、先行するフマキラーも「アレルシャット 花粉 鼻でブロック」を増量して応戦。今年は花粉の飛散量が例年より少なく、商戦はやや低調だが「予防のために使用する人が多く、飛散量に左右されにくい」とこちらも売れ行きは好調の様子だ。

価格帯は1500円程度と高めながら「値引きする必要がない」(セガミメディクス商品チームリーダー辻内剛氏)とドラッグストアにも好評。マスクに次ぐ定番品になりそうだ。

(島田知穂 =週刊東洋経済2010年3月27日号)

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