NYダウ943ドル安、恐怖指数が語る大きな不安 コロナ再拡大や11月3日の米大統領選に警戒感
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は急落し、主要3指数は軒並み3%超安で終了した。世界的な新型コロナウイルス感染再拡大を巡る懸念や、間近に迫る米大統領選への警戒感が圧迫した。
売りは引け直前に加速し、ダウ工業株30種<.DJI>は943ドル安と7月終盤以来の安値で引けた。S&P総合500種<.SPX>も、6月11日以来の大幅な下げを記録した。
追加コロナ経済対策を巡る協議が大統領選前に合意にこぎ着けられない可能性も重しとなった。
ドイツとフランスは28日、コロナ感染第2波への対応として、新たなロックダウン(都市封鎖)を決定。米国内では前日、12州でコロナ感染症の入院者数が過去最多を記録した。
S&P1500航空株<.SPCOMAIR>は4.3%安。コロナ禍の打撃を被っているホテルやレジャー関連銘柄も売られた。
米大統領選の結果が11月3日に判明しないことへの懸念を反映し、投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数)<.VIX>は6月15日以来の水準に上昇した。
ロイター/エプソンの世論調査によると、全米レベルでは民主党のバイデン候補の支持率が再選を目指すトランプ大統領を10%ポイント上回っているが、激戦州では接戦となっている。
原油安に追随し、エネルギー<.SPNY>は4.2%安。
幅広い銘柄に売りが広がる中、情報技術<.SPLRCT>も4.33%下落した。29日に四半期決算を発表するアップル <AAPL.O>、アルファベット<GOOGL.O>、フェイスブック<FB.O>は総じて4.6%以上の下げを記録。マイクロソフト<MSFT.O>とアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>も安い。
ゼネラル・エレクトリック(GE)<GE.N>は逆行高で8%上昇。第3・四半期決算は市場予想に反して黒字となったほか、プラスのキャッシュフローを計上した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を10.08対1の比率で上回った。ナスダックでも6.28対1で値下がり銘柄数が多かった。
商いは活況で、米取引所の合算出来高は110億株だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26519.95 -943.24 -3.43 27102.1 27102.1 26497. <.DJI>
4 4 39
前営業日終値 27463.19
ナスダック総合 11004.87 -426.48 -3.73 11230.9 11249.9 10999. <.IXIC>
0 5 07
前営業日終値 11431.35
S&P総合500種 3271.03 -119.65 -3.53 3342.48 3342.48 3268.8 <.SPX>
9
前営業日終値3390.68
ダウ輸送株20種 10945.62 -485.99 -4.25<.DJT>
ダウ公共株15種 865.33 -25.35 -2.85<.DJU>
フィラデルフィア半導体 2222.98 -77.93 -3.39<.SOX>
VIX指数 40.56 +7.21 +21.62<.VIX>
S&P一般消費財 1197.42 -41.64 -3.36<.SPLRCD>
S&P素材 388.98 -11.50 -2.87<.SPLRCM>
S&P工業 632.40 -21.64 -3.31<.SPLRCI>
S&P主要消費財 642.15 -19.31 -2.92<.SPLRCS>
S&P金融 392.34 -9.93 -2.47<.SPSY>
S&P不動産 210.22 -5.19 -2.41<.SPLRCR>
S&Pエネルギー 209.69 -9.23 -4.22<.SPNY>
S&Pヘルスケア 1193.70 -39.78 -3.23<.SPXHC>
S&P通信サービス 192.98 -8.10 -4.03<.SPLRCL>
S&P情報技術 1960.21 -88.72 -4.33<.SPLRCT>
S&P公益事業319.04 -9.66 -2.94<.SPLRCU>
NYSE出来高 11.68億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23075 - 345 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23060 - 360 大阪比 <0#NIY:>
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