吉岡里帆「どんぎつね」が持つ「ほっこり」の威力 商品を独創的アプローチで表現したCMも好感
また総合13位にはリクルート『Airペイ』がランクイン。オダギリジョーが骨董品店やミュージックバー、青果店などの店主を演じる人気シリーズの最新作が好スコアをマークした。
ドラッグストアの店員に扮したオダギリが大量に誤発注したプロテインを棚に並べていると、黒いタンクトップ姿の武田真治が屈強な男性たちとともに「この店のプロテイン、あるだけください」と現れる。オダギリは「奇跡……」と喜ぶも、クレジットカードで決済できないことを伝えると、武田らに「じゃあいいですぅ」と立ち去られてしまうストーリーだ。
CMのラストで「カードリーダー費用0円 キャンペーン実施中!」などの訴求はあるものの、サービスの説明はわずか数秒に抑えられている。テンポの良い掛け合いをベースに、キャッシュレス決済への未対応による損失を描くことで商品の利便性を印象づけた。
商品への信頼感や注目度を高めたCM続々
アップルジャパン『iPhone』のCM(総合19位)はセキュリティー対策の甘さを大げさに表現することで、プライバシー保護機能をアピール。さまざまな人々が「今日、離婚弁護士のサイト8つ見たよ」「私のクレジットカード番号は……」などと自身の個人情報を街の中で見知らぬ人々に大声で表明する内容で、「共有すべきでないこと。iPhoneは守れるようにします。」「プライバシー。これがiPhone。」というコピーで締めくくっている。
今期はモノの見方を少し変えることで、商品への信頼感や注目度を高めたCMが相次いだ。これからも独創的なアプローチで商品の価値を輝かせるクリエイティブに着目したい。
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