初調査、関東私鉄「乗換がない駅」客数ベスト10 関東大手私鉄を全チェック、意外な結果が判明
京王も、小田急と同様にダイヤ改正の意図が見えてくるランキングだ。2015年のダイヤ改正で準特急が千歳烏山に停車、区間急行が仙川に停車するようになったのもうなずけるランキングだ。ベスト10の駅のうち5つが、明大前―調布間の特急通過駅。特急はこの間ノンストップなのに対し、快速は下高井戸、桜上水、八幡山、千歳烏山、仙川、つつじヶ丘と6駅も停車する。車内に掲示されている停車駅図を見ると「停まりすぎでは」と感じるが、この利用者数なら納得だろう。
1 府中 8万8769人
2 千歳烏山 8万3257人
3 仙川 8万2714人
4 聖蹟桜ヶ丘 6万5246人
5 初台 6万5172人
6 つつじヶ丘 4万5169人
7 高井戸 4万4197人
8 八幡山 4万3346人
9 久我山 4万0879人
10 国領 3万8713人
東急は利用者が多すぎて大変な様子がうかがえる。ベスト10のうち7つが田園都市線で、そのうち4つが渋谷―二子玉川間にある旧新玉川線区間。ダイヤに余裕があれば、小田急のように池尻大橋、駒沢大学、桜新町、用賀を通過する列車(急行)を増発して利用客の分散化を図るはずだが、2007年以降、利用者が急行に集中するのを避けるため、平日朝のピーク時に急行は運転されていない。
1 青葉台 11万0999人
2 綱島 10万3630人
3 たまプラーザ 8万3136人
4 駒沢大学 8万0468人
5 学芸大学 7万7850人
6 桜新町 7万3228人
7 用賀 6万7550人
8 池尻大橋 6万3364人
9 鷺沼 6万3155人
10 大倉山 5万5464人
東横線では綱島、学芸大学が上位に。東横線の急行停車駅で他線との乗り換えのない駅はこの2駅だけ。東横線の急行は停車駅が多すぎと言われることもあるが、乗降客数や乗換の便を考えると仕方がないのだろう。
東武の1位は志木
東武、西武は急行が停車しない駅が多数ランクイン。東武は6駅、西武は4駅が急行通過駅。西武池袋線の大泉学園は、近くにある急行停車駅の石神井公園やひばりヶ丘よりも多かった。これだけ利用者が多いにもかかわらず急行が停車しないのは、停車させたら「6位の保谷にも停車を」という流れになり、急行の速達性が失われるからではないだろうか。
1 志木 10万4698人
2 草加 8万8682人
3 竹ノ塚 7万2689人
4 朝霞 6万9779人
5 ふじみ野 6万6843人
6 東武練馬 6万0574人
7 独協大学前<草加松原>5万9443人
8 せんげん台 5万7414人
9 上福岡 5万6428人
10 北越谷 5万3007人
東武では、公団住宅の最寄駅の竹ノ塚、せんげん台、そして以前公団住宅のあった独協大学前<草加松原>が10位以内に。団地の老朽化や取り壊しなどで、昭和40年代とは利用者の顔ぶれは大きく変わっているのだろうが、人が集まる場所として認知され、うまく利用者の世代交代が進んだのだろう。
1 大泉学園 8万7359人
2 石神井公園 8万2902人
3 田無 7万5418人
4 ひばりヶ丘 7万4392人
5 清瀬 6万9578人
6 保谷 6万3372人
7 花小金井 5万9220人
8 東久留米 5万4968人
9 新所沢 5万4822人
10 小手指 4万8781人
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