Appleと対立しても「フォートナイト」余裕な訳

この争いは「YouTuberの事務所脱退」と似ている

Apple、Googleと徹底抗戦の姿勢を見せるEpic Games(写真:『フォートナイト』YouTube公式アカウントより)

8月7日にバーチャルライブ「米津玄師スペシャルイベント」が開催されたことでも話題になったEpic Gamesによる人気ゲーム『フォートナイト』。今、ユーザーたちはこのゲームの新シーズンがプレイできなくなるかもしれない瀬戸際に立たされている。

8月14日にプラットフォーマーであるAppleが、ガイドライン違反を理由にApp Storeから同ゲームを削除したのだ。iOSユーザーはインストール済みであればそのままプレイできるが、新規インストールやアップデートできず、新シーズンのコンテンツやバトルパスを取得・購入できない。

その後、Android版フォートナイトもGoogle Playから削除されているが、Android版はEpic Gamesのサイトからダウンロード可能。なぜこのような事態が起きているのか。

争点は「30%の手数料」

調査会社ニールセンのゲーム調査部門によると、フォートナイトは2019年ビデオゲーム史上最高の18億ドル(約2000億円)の売り上げを記録している。登録プレイヤー数は3億5000万人を突破しており、アクティブプレーヤー数は約1億2500万人に上る人気ゲームだ。ゲーム自体は無料だが、シーズンごとのバトルパスやキャラクターの外観を変更できるスキンなどは有料で販売している。

フォートナイトでは、これまでゲーム内通貨を購入する際、App Storeでの販売手数料・決済費としてAppleが30%を取る仕組みとなっていた。

ところが8月13日、Epic Gamesはフォートナイトをアップデートし新しい支払い方法を導入。App Store経由の場合は通常どおりの価格だが、Epic Gamesから直接購入する場合は20%安くなる。もちろん直接購入の場合、Appleは手数料を得られない。このアップデートがガイドライン違反に当たるとして、App Storeから締め出されたというわけだ。

Epic Gamesはその直後、Appleに対して挑発的な動画も公開している。この動画は、Appleが1984年にIBMが独占的立場を占めていたコンピュータ業界に参加したときのCMになぞらえたものだ(元ネタはもちろんディストピアSF小説『1984』)。

Appleの独占的立場を揶揄する動画(写真:『フォートナイト』公式サイトより)

今回の動画では、逆にEpic GamesがAppleに挑む内容となっており、「Epic GamesはApp Storeの独占に挑戦した。Appleは報復として10億ものデバイスにインストールされているFortniteをApp Storeから排除した。2020年が『1984年』になるのをストップさせる戦いに参加しよう。#FreeFortnite」というメッセージが流れる。

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